まんたのりお
'90年代に劇団高円寺爆弾クラブを旗揚げ、役者デビュー。劇団解散後はバカ映画の女王・松梨智子の監督作品に連続出演。白目を剥いた独自のりきみ芝居には「夢に見てうなされた」という感想が続出する。佐藤智也監督作品『舌〜デッドリー・サイレンス』ではいつもの芸風から一転して、妻を殺した気弱な芸術家を演じるが、果たして新境地開拓となるか? 今回は本名の荻久保則男でクレジットされた自身の監督作品とスタッフ参加作品も特別公開する。
上映作品
まんたのりお出演作品
舌〜デッドリー・サイレンス(監督:佐藤智也/2004年/HD→DVCAM/38分)
宗教や自殺といったあやうい素材を描いた「マレヒト」、「イリヤ」で知られる佐藤智也監督の最新作。ある夫婦の「道行き」を追ったダークファンタジーだが、夫役・まんたのりおのシリアスな演技や如何に?
キューティー刑事(監督:松梨智子/2003年/DV/7分)
「帰ってきた刑事まつり」参加作品。「帰ってきた刑事まつり」の制作条件が、〈女刑事もの〉であったため、急遽女優(?)"まんたのりよ"の出番となった。佐藤智也監督も意外な役で出演している(本人は否定しているが…)
男★青春伝説(監督:松梨智子/1996年/8mm→DV/55分)
とある大学のサークル「男子映画研究会」。クロサワもスピルバーグもこのサークルの出身だ。しかし、このサークルの掟は"童貞"。禁を破った裏切り者は即刻虐殺の恐ろしいサークルなのだった。サークルのマッド・ボスをまんたのりおが演じる。
妖怪せんずりのぞき〜「恐怖の妖怪百八奇譚」より(監督:大久保礼司/2003年/DV/2分)
「舌〜デッドリー・サイレンス」で照明を担当している大久保礼司の70分に及ぶ大作妖怪映画より、まんたのりお演じる「せんずりのぞき」の部分のみ抜粋。ひとり暮らしの男たちの苦悩を救うべく、今日も妖怪せんずりのぞきは夜の街を駆けぬけるのだった。
まんたのりお監督作品
冬日和に(2004年/DV/90分)
30歳を目前にした4人の男女を中心としたオカルトチックな群像劇。主演に劇団「猫のホテル」の市川しんペーと中村まこと、劇団木霊の一時代を築いた演出家でもある西谷瑞帆、フリーの海老原美雪。
春夏秋(1997〜2002年/DV/15分×3)
三人の女性画家たちの作品世界を、春夏秋の3本15分ずつにまとめたドキュメンタリー映像詩集。
春…「えい、でくのばふ」大胆な発想とユニークな世界観で、個性的な作品を発表し続ける画家、田端麻子。
夏…「月夜の散歩」イラストレーターであり、剣殺陣、朗読、コメディなど幅広いジャンルで活躍する女優でもある長谷川葉月。
秋…「猫庵」猫をテーマにリアルで繊細な銅版画を製作し続ける版画作家、佐藤恵美。
MENTSU(2003年/DV/3分)
果てしなく殺しあう二人の男を通して、悪人の因果応報の構図を描く。まんたのりおと共演するのはVシネマ、東映カラオケなどで活躍する二枚目俳優、棚木和人。ヤクザの女役に松梨智子。
NEKOYAKA(2004年/DV/13分)
仕事帰り、野良猫に餌を与えるOLは、半年前に別れた男の部屋に残してきた猫にどうしても会いたくなってしまう…。OL役に「月夜の散歩」の長谷川葉月。別れた男を演じるのは「火曜日のピーターラビット」の監督、樋本淳。
まんたのりおスタッフ参加作品

火曜日のピーターラビット(監督:樋本淳/2000年/16mm/39分)
17歳の可奈は、ドライな高校2年生。思わぬことから子ウサギを飼うことになるが…。「ウサギ」と「月」と「墓」と「若さ」と「死」についてのファンタジー。可奈役をマツモトキヨシのCMなどで活躍の鈴木七雲が演じている。まんたのりおは照明を担当。
トーク・ゲスト
松梨智子(「キューティー刑事」、「男★青春伝説」監督、「地下テントろばくん」主宰)、樋本淳(「火曜日のピーターラビット」監督)、佐藤智也(「舌〜デッドリー・サイレンス」監督)ほか

7月10日(土)オールナイト上映(23:30開映)
当日券のみ 1,500円

※『舌〜デッドリー・サイレンス』特別鑑賞券をお持ちの方は
プラス500円でお入り頂けます。
※入場整理券は当日14:30より配布致します。